OCR-B フォント
払込用紙出力などでお世話になるOCR-Bフォント。
これは何なのか？どれを使ったらいいのか？
OCR-B とは
光学読み取り向けのフォントの一つ。
規格がある。
JISなら
JIS X 9001:1976 光学式文字認識のための字形（英数字）
国際規格なら
ISO 1073-1:1976 Alphanumeric character sets for optical recognition
なお、「規格」というのは商売でやっているので、この規格の内容を見るには費用を払って購入する必要がある。オープンソースとは違う。
どんなフォント？
規格に OCR-AとOCR-Bがあり、OCR-Bには以下の2つがある。
(10) 一定線幅字形 字の線幅が一定である字形。
(11) 非定線幅字形 字の線幅が一定でない字形。
備考 非定線幅字形は，線幅のわずかな変化によって美的効果を与えたものである。
(10)一定線幅字形が基本形で、(11)非定線幅字形（尖ったり角ばったりしてるの）は美的効果。切り口が直角なのや鋭角なのなど、バリエーションがある。
実際、角ばったのと丸いのがあるのは、商品のバーコードの数字部分などで確認できる。
OCR-A
OCR-B (11) 非定線幅字形
OCR-B (10) 一定線幅字形
なぜこれを使うの？
コンビニの払込用紙出力などで指定がある。
例） JIS OCR-B サイズI
どこで入手できる？
規格はあくまでも規格。
実際に規格に沿ったものを作るのはまた別な話。
いろいろな人が作ったり売ったりしている。
価格、品質、ライセンスは様々。
Windowsにも入っているが……（Office付属フォント）
これを別のサーバーなどでも使っていいのかというと、コピーして使っちゃだめ。
https://learn.microsoft.com/en-us/typography/fonts/font-faq
じゃあ買うか……
販売はされている。
1ユーザー1コンピューターの前提で10000円ぐらい。
サーバーライセンスは50000円～○十万円など。
フリーなのはないの？
オープンソースの世界がこういう時に頼りになる。
（デメリットは無保証、自己責任なこと）
debianやArch Linuxのパッケージを探すとあった。
https://aur.archlinux.org/packages/ocr-fonts
public domain、商用利用OKとのこと。これでいいね！
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以上、OCR-Bとは何か？と、フリーなものを見つけるまででした。
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余談
昔、フリーのOCRフォントがなくて違うフォントで読み取り試験に出したら通ってしまい、そのまま稼働したこともあったと聞いたことがあります。
読みやすいフォントであればそこまでシビアじゃないのかもしれません。
注意
フリーフォントのような雰囲気で ocrb.ttf や ocrb.otf がダウンロードできるサイトが世間にはあります。
ダウンロードして中身を確認すると、結局Windowsに入っていたフォントと思われるものだったりするので、ライセンス的にはダメそうに思います。
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